令和6年度 研修内容(予定)

令和6年度の登録販売者 外部研修は以下のような内容を予定しております。

オンライン集合型研修(e-learning研修でも代替可)

テーマ① 台湾と日本における一般用医薬品の違いと薬膳料理について(2.5時間)

 当研修では台湾で使用されている一般用医薬品や、ドラックストア事情を知り、販売されている成分の違いや、台湾でも販売されている日本製品などを確認します。
 また、台湾で身近に食べられている薬膳料理や、漢方薬局で購入できる漢方薬・伝統薬等も紹介し、漢方薬・生薬に関する知識の向上を目指します。
(令和5年度の講義に、さらに追加取材した内容を盛り込んだ講義となっています)

テーマ② 医薬品広告に対する適切な判断と注意点(3時間) 

特に消費者が自由に製品を選べる一般用医薬品は、身近に直面する様々な広告(店内POPも含む)が、購買行動に影響を与えていますが、これらの広告には様々な規制や基準が定められています。
 今回の研修では、近年特にその重要性が増している動画広告(Youtube等)やSNSなどのオンライン広告を含めた様々な広告の特徴や、「薬機法」及び「医薬品等適正広告基準」における、それらの注意点を確認していきます。
 また、日頃身近に見ることができるテレビCMやネット広告の問題点などを、講師を中心としたディスカッションも行いながら確認します。

e-learning研修

当会の行っているe-ラーニング研修は課題演習及びスキルアップを重視していますので、基本的には研修講義をしっかり視聴しないと課題に対応できない構成となっています。但し、演習時間も研修時間に含んでいます。なお、単に聞き流し修了書取得だけが目的の方にはお薦めしません。

テーマ③ 「高血圧の基本知識と関連する保健機能食品」について(約3時間)

 現在、日本人の約4300万人が高血圧と言われいますが、前半は高血圧の基本的な知識と、食事運動療法、そして薬物治療に使用されている代表的な薬剤を確認します。
 後半では、「血圧が高めの方に適する」ことが表示できる特定保健用食品・機能性表示食品について、代表的な成分や、CMでよく見かける製品を確認していきます。
 また、2015年から登場した機能性表示食品は、トクホに比べ開発・販売までのハードルも低いことから確実に市場を伸ばしていますが、昨今様々な問題点も指摘されており、それらについても確認していきます。

テーマ④ 「体内における薬の運命」~薬物動態の基礎知識について~(約3時間)

 前年に引き続き、服用した薬が体の中でどのような運命をだどり、最終的にどう役割を終えて、体外に出ていくかまで(薬物動態)の大まかなイメージを掴むことを目標としています。
 薬物動態に関連する様々な薬の剤形や、服用方法の特徴なども、新しい情報を加えて、当研修を通して、一般用医薬品販売時の顧客とのコミュニケーションや、調剤補助や処方箋入力業務などの薬局業務への理解を高めることも併せて目指します。
 なお、今回の課題演習では、医療用医薬品のエピナスチン錠、ケトチフェンカプセルのインタビューフォームを参照し、薬物動態に関連する指標を確認していきます。

テーマ⑤ (予定)医薬品・保健機能食品の販売に関する最新知識(約45分)

医薬品や保健機能食品の販売における最新のトピックスとして、以下の内容を予定しております。
・ダイレクトOTC 内臓脂肪減少薬「アライ」について
・「紅麹(こうじ)」を使ったサプリメントで健康被害について

テーマ⑥ (予定)「濫用等の恐れのある医薬品」の指定範囲の改正について(約1時間)

 令和5年2月8日付け厚生労働省局長通知により「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」の指定範囲が改正されました。これより、これまでにあったコデイン、ジヒドロコデインについての「鎮咳去痰薬に限る」という制限、メチルエフェドリンについての「鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る」という制限が、令和5年4月1日から削除され、指定範囲が拡大されています。

 これにより、総合感冒薬の多くも「濫用等の~」の扱いとなり、販売方法等を改めていく必要がありますが、今回は改正に至った経緯や、改正後の販売方法について確認していきます。