令和5年度 研修内容


令和5年度の登録販売者 外部研修は以下のような内容を予定しております。
7/7追記:新型コロナウイルス感染再拡大の影響により、集合研修(6時間)は一部事前に動画配信とします。

集合(オンライン)研修(計6時間)

テーマ① 台湾におけるドラックストア・一般用医薬品事情と薬膳料理について(3時間)

 訪日観光客の増加により、登録販売者にとっても外国人への対応は避けられないものとなりつつありますが、当研修では台湾で使用されている一般用医薬品や、ドラックストア事情を知り、日本製品や販売方法の違いを学ぶことにより、訪問客に対するコミュニケーション能力を高めることを目指します。
 また、台湾で身近に食べられている薬膳料理や、漢方薬局で購入できる漢方薬・伝統薬等も紹介し、漢方薬・生薬に関する知識の向上を目指します。なお、当研修ではオーディエンスレスポンスシステム(クイズ形式)を用いて、一方的な講義にならないように行います。

テーマ② 医薬品広告に対する適切な判断と注意点(3時間) 

*7/7追記 新型コロナウイルス感染拡大が、関係者周辺にもありましたので、集合研修時間は短縮して、講義は事前に動画配信とし、集合研修は講師を中心としたディスカッションをメインで行います。ご了承ください

特に消費者が自由に製品を選べる一般用医薬品は、身近に直面する様々な広告(店内POPも含む)が、購買行動に影響を与えていますが、これらの広告には様々な規制や基準が定められています。
 今回の研修では、近年特にその重要性が増している動画広告(Youtube等)やSNSなどのオンライン広告を含めた様々な広告の特徴や、「薬機法」及び「医薬品等適正広告基準」における、それらの注意点を確認していきます。
 また、日頃身近に見ることができるテレビCMの問題点などを、講師を中心としたディスカッションも行いながら確認します。

e-learning研修(計6時間)

テーマ③ 「医薬品副作用救済制度」について(約1時間)

 副作用により重い健康障害が起きてしまったときに、救済的に利用できる制度として「医薬品副作用被害救済制度」がありますが、今回は「医薬品医療機器安全性情報」をもとに、この制度の概要や、具体的な救済内容、そして最近の採択状況を確認します。

テーマ④ 「濫用等の恐れのある医薬品」の指定範囲の改正について(約1時間)

 令和5年2月8日付け厚生労働省局長通知により「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」の指定範囲が改正されました。これより、これまでにあったコデイン、ジヒドロコデインについての「鎮咳去痰薬に限る」という制限、メチルエフェドリンについての「鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る」という制限が、令和5年4月1日から削除され、指定範囲が拡大されています。

 これにより、総合感冒薬の多くも「濫用等の~」の扱いとなり、販売方法等を改めていく必要がありますが、今回は改正に至った経緯や、改正後の販売方法について確認していきます。

テーマ⑤ 「体内における薬の運命」~薬物動態の基礎知識について~(約3時間)

 服用した薬が体の中でどのような運命をだどり、最終的にどう役割を終えて、体外に出ていくかまで(薬物動態)の大まかなイメージを掴むことを目標としています。また、薬物動態に関連する様々な薬の剤形や、服用方法の特徴なども合わせて確認していきます。
 これにより、一般用医薬品販売時の顧客とのコミュニケーション(服用方法、効果時間など)や、調剤補助や処方箋入力業務などの薬局業務への理解を高めることも併せて目指します。

テーマ⑥「外国人への対応に使える翻訳・通訳アプリと、薬学英語」(約1.5時間)

 医薬品の適正使用のためには、例え外国人といえども、直接的なコニュニケーションによる説明が求められます場面があります。今回はそのような場面を想定して、外国人とのリアルタイムなコニュニケーションに利用できるGoogle翻訳やLINE通訳などの基本的な使い方と、利用できる薬学英語を確認します。

 また、外国人とのコニュニケーション用に、事前に様々な掲示物や説明資料を準備しておくことは有用ですが、翻訳精度が非常に高いと言われている「DeepL翻訳ツール」の概要や使い方についても確認していきます。なお、演習では実際にGoogle翻訳の音声認識を使って頂きます。

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